最適飛行軌道は機上の飛行管理システムに入力されるコストインデックスCIにより変化する。本研究では燃料消費量と飛行時間を用いてCIに類似するパラメタを定義し、これを出発前あるいは上昇中の早い段階で分かる情報から推定するモデルを作成した。同モデルにより推定したパラメタから得られた最適軌道を軌道予測に用いることで500km程度先の点までの飛行時間を、季節的な変動によらず平均4秒、標準偏差26秒程度と精度よく予測可能であることが明らかとなった。予測に用いる最適軌道の精度向上および飛行時間の予測精度評価において、航空会社から提供を受けた実飛行データが大いに役立った。
|