研究課題
若手研究
国内3箇所のラウンドアバウトにおいて無人航空機による走行挙動調査を実施し、ラウンドアバウトの幾何構造条件から走行挙動を推定するためのモデリングを行った。また、ラウンドアバウトにおける衝突の起きやすさと、仮に衝突したときの重度を危害の程度の両方を考慮したリスク指標を提案し、走行挙動モデルに基づいて算出した。さらに、リスク指標と幾何構造条件の関係性についての感度分析と定式化を行い、幾何構造条件を入力することでリスク指標が算出される幾何構造評価フォームを試作した。
交通工学
一般的に交差点の安全性能は、事故データ等の統計データに基づいて分析されるが、本研究で提案する評価指標は、幾何構造条件のみから安全性能を客観的に評価するものである。安全性能の評価指標として、衝突の起きやすさと、仮に衝突したときの重度を危害の程度の両方を考慮したリスク指標を提案し、これを幾何構造条件から推定するための定式化をした。この評価手法は、実際の事故データとの関係性については課題が残るものの、実務の幾何構造設計における評価や判断基準の根拠になり得るものと考えられる。