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2020 年度 実施状況報告書

播磨灘ブロックにおける水循環基本法に即した新しい土地利用計画手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K15129
研究機関明石工業高等専門学校

研究代表者

石松 一仁  明石工業高等専門学校, 都市システム工学科, 講師 (60724606)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード水循環基本法 / 土地利用計画 / 防災・減災 / コンパクトシティ / グリーンインフラ
研究実績の概要

本年度は,新型コロナウイルスの感染拡大が世界的な大流行となり,各国政府が厳しい入国制限を実施したため,予定していた海外における現地調査(【ドイツ】ベルリン,ハンブルグ,ドルトムント,ケルン,【アメリカ】ニューヨーク,シカゴ,シアトル)を実施することができなかった.国内においても,緊急事態宣言及びまん延防止等充填措置により移動が厳しく制限されたため,国内における現地調査も実施することができなかった.これらの現地調査はすべて次年度へ繰り越すこととなった.
一方,研究対象地である加古川流域,吉野川流域,淡路島におけるGISによる空間分析は順調に進展した.統計調査(国勢調査,農業センサス,工業統計,水害統計,植生調査)を精査し,その結果をGIS上の500mメッシュにそれぞれ格納した.また,国土数値情報より,GISデータ(土地利用メッシュ,浸水想定区域,土砂災害警戒区域,施設)をダウンロードし,500mメッシュに格納した.そして,これらのデータを基盤として,1)健全な水循環系の修復,2)地域住民の主要施設へのアクセシビリティ,3)防災・減災の推進,4)生物多様性保全,の観点から,現状の土地利用状況を定量的に評価する手法を考案した.この結果に基づき,1)自然の原理と2)社会経済の観点から,排水に適したエリアと貯水に適したエリアを選別し,それに従って将来的な土地利用を提案することが可能となった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

GISによる空間分析は予定より前倒しで進展しているが,新型コロナウイルスの影響で本年度予定していた現地調査を全く実施することができなかった.そのため,全体的にはやや遅れが生じている.

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら,まだ実施できていない国内外における現地調査を速やかに遂行する.しかしながら,その状況が改善されず国や所属機関などが渡航の自粛を求めた場合,研究期間の1年延長を検討する.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大の影響で,国内外の現地調査をまったく実施できなかったため.次年度に繰り越した研究費は社会情勢を鑑みながら,現地調査を実施し,また研究に必要なデータ解析機器の購入に充てる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 雨庭の社会実装化に向けた実践的シナリオの検討2020

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 雑誌名

      景観生態学

      巻: 25 ページ: 33-41

    • DOI

      10.5738/jale.25.33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 河川におけるグリーンインフラの計画と設計―遠賀川多自然魚道公園の設計プロセス―2020

    • 著者名/発表者名
      伊東啓太郎, 須藤朋美, 長谷川逸人, 石松一仁, 塩手健斗, 光橋尚司, 大野良徳, 深浦貴之, 嶋田智行, 和泉大作, 豊國法文
    • 雑誌名

      景観生態学

      巻: 25 ページ: 5-12

    • DOI

      10.5738/jale.25.5

    • 査読あり
  • [学会発表] 雨庭の社会実装化に向けた実践的シナリオの検討2020

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 学会等名
      日本景観生態学会第30回大会(オンライン)
  • [学会発表] 加古川流域における土地利用と水害の変遷2020

    • 著者名/発表者名
      山本竜生, 石松一仁
    • 学会等名
      日本景観生態学会第30回大会(オンライン)
  • [図書] Developing Urban Green Spaces and Effective Use of Rooftop Spaces for Cooling and Urban Biodiversity, Urban Biodiversity and Ecological Design for Future Cities, (Ed.) Keitaro ITO2021

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito ISHIMATSU , Keitaro ITO , Yasunori MITANI
    • 総ページ数
      217-240
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-4-431-56856-8
  • [図書] Landscape design and ecological management process of fishway and surroundings, Urban Biodiversity and Ecological Design for Future Cities, (Ed.) Keitaro ITO2021

    • 著者名/発表者名
      Keitaro ITO , Tomomi SUDO , Kazuhito ISHIMATSU , Hayato HASEGAWA
    • 総ページ数
      105-121
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-4-431-56856-8

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公開日: 2021-12-27  

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