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2022 年度 実施状況報告書

播磨灘ブロックにおける水循環基本法に即した新しい土地利用計画手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K15129
研究機関明石工業高等専門学校

研究代表者

石松 一仁  明石工業高等専門学校, 都市システム工学科, 講師 (60724606)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード水循環 / グリーンインフラ / 緑道網 / モータリゼーション
研究実績の概要

2022年9月4日から同月20日にかけてアメリカのニューヨーク,2022年12月24日から2023年1月1日にかけてドイツのベルリンをそれぞれ訪問し,人口集中地区における水循環に配慮したグリーンインフラ(GI)の実装状況を調査した.都市形成史が異なる両市に共通していることは,緑道網整備により今日の都市を形成した本質であるモータリゼーションの逆流を試みていることである.わが国ではモータリゼーションによって形成された都市構造の上にGI実装を試みているため,オープンスペース不足という物理的な限界にすぐに直面してしまう.一方,両市では緑道網整備によってモータリゼーションの逆流を図りつつ,都市構造自体をGI実装に適した形態に改造しながらGIを計画的に実装している可能性が高いと考えられる.
わが国では高度経済成長期において,スプロール現象により低密度な都市空間が拡大した.この成長は自動車本位であるため,自動車の渋滞・混雑問題の緩和対策としてバイパスなどの幹線道路建設が積極的に展開された結果,その幹線道路沿いに商業施設が多数立地し,モータリゼーションが進展した.そして,土砂災害や水害などの自然災害に対して脆弱な土地にまで都市域が拡大し,生態系が内包する水循環システムと戦前に建設されたプリミティブな土木構造物だけでは水需要の増大や自然災害に十分に対応できなくなった.そのため,コンクリートと鋼材を主材とした土木構造物の積極的建設を主軸とする人工的水循環システムの整備が都市域で展開され,それに伴い生物の生息環境も大きく変化し,生態系サービスの質が劣化した.今後,わが国において健全な水循環系の回復を目的としたGIを実装するためには, 現在顕在化している諸問題の根本的な原因であるモータリゼーションの逆流を目的とした緑道網整備が必要あると考えられる.

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により,各国政府が厳しい入国制限を実施していたため,予定していた海外における現地調査が大幅に遅れてしまった.

今後の研究の推進方策

これまでの研究結果を学術論文として取りまとめ,国内外に向けて情報発信する.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 景観生態学とは2023

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 雑誌名

      システム/制御/情報

      巻: 67-4 ページ: 132-135

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] なぜ都市緑化推進に人流ビッグデータが必要なのか?2023

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 雑誌名

      システム/制御/情報

      巻: 67-4 ページ: 136-140

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「グリーンインフラ」によるまちづくり -「みどり」の力を活かした古くて新しいまちづくりの手法-2023

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 学会等名
      第51回 適塾路地奥サロン
    • 招待講演
  • [学会発表] 都市交通計画から考える都市緑化の可能性:明日への布石2022

    • 著者名/発表者名
      石松一仁
    • 学会等名
      ELR2022つくば(日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会3学会合同大会)
  • [学会発表] Greenway network: How can we reverse motorization for sustainable future cities?2022

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito ISHIMATSU
    • 学会等名
      ICLEE 2022: Nature-based Solutions for Creating Sustainable Landscapes
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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