本研究では,計算負荷の大きい弾塑性有限要素解析の実現のために,多軸応力下での硬化現象を再現可能,かつ,計算負荷が小さい材料構成則の開発を行うことを目的とする.その中で,高い計算効率および回帰性能を持つニューラルネットワークを用いて,材料構成則の新たな応力計算手法の開発を行った.まずは,一軸応力場において,本手法を適用した結果,従来手法に比べ計算時間が約70%低減されることを確認した.また,非線形硬化則の応力ひずみ関係を精度よく再現可能であることを確認した.さらに,多軸応力場に本手法を拡張し,従来手法と比べ計算時間が約90%低減されることを確認した.
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