鋼板挿入ドリフトピン接合は、集成材構造等において広く使用される。鋼板と丸鋼、スリット加工と先穴加工された木材を組み合わせたシンプルな接合であり、製材や集成材を用いた場合については、構造設計に求められる初期剛性、降伏耐力、最大耐力等の特性値の算定法も確立されている。ここでは、母材をCLTとしたドリフトピン接合部について、引張力を受ける接合部、及びせん断力を受ける接合部について、それぞれ最大耐力、降伏耐力、初期剛性について体系的にまとめた。まとめられた設計法は、モーメント抵抗試験及びせん断試験により検証された。
|