地域の要である庁舎建築を研究対象とし、環境配慮に対する目標と実態、形状及び環境性能との関係を明らかにすることを目的とした。 資料調査とアンケート調査から、環境配慮手法は概ね自治体の計画通り導入されており、建物自体の性能を向上させる手法と高性能設備をバランスよく用いる傾向が明らかになった。また、環境性能目標を計画時から掲げた事例は約4割であったが、目標を達成している庁舎多くみられた。続いて、環境配慮手法のうち特徴的な建築的手法の導入効果を、事例の特徴を基づく形状モデルを設定しパラメトリックスタディを行うことで、執務室の配置と温熱環境、吹抜けと昼光環境との関係を明らかにした。
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