研究課題
若手研究
難燃処理木材を外装材などの降雨環境下で使用する場合、薬剤の溶脱にともなう防火性能の低下が懸念される。耐候性試験後の難燃処理木材の薬剤の残存状態と防火性能の関係を検討したところ、薬剤残存量と比較し、表層部の薬剤溶脱の方が防火性能の低下と関係があることが明らかとなった。また、3年間の自然曝露後と今回実施した促進耐候性試験後で比較すると、自然曝露後の方でより薬剤が溶脱することが明らかとなった。
建築学
難燃処理木材を外装材などの降雨環境下で使用する場合、表層部の薬剤溶脱の方が防火性能の低下と関係があることが明らかとなり、経年劣化後の難燃処理木材の防火性能を評価する上での基礎資料を示した。また、自然曝露と促進耐候性試験との薬剤溶脱の違いを確認し、経年劣化を考慮した難燃処理木材の防火性能評価に関する知見が蓄積した。今後、難燃処理木材の外装材利用の促進に寄与すると考えられる。