研究課題
若手研究
昨今注目されているエネルギーの面的利用を推進する上で、地域冷暖房は有用な手法の一つであるが、地区全体の省エネルギー化推進にはビジネスモデル上の課題もあった。そこで本研究では、これまでの販売対象であった「熱量」でなく、利用者が最終的に求める「熱環境」や「光環境」をビジネス上の提供対象とする室内環境保証型サービスモデルを提案しその実現可能性を検証した。結果、現状の熱供給モデルと比較し、供給側、需要側双方がメリットを享受できる可能性を確認した。
建築環境工学
2050年カーボンニュートラルの実現、2030年度温室効果ガス46%削減目標に向け、業務その他部門では2030年度51%削減の目標が課されているが、特に再生可能エネルギーの設置が難しい都心部においては、更なるエネルギー利用の効率化を図ることが喫緊の課題となる。都心部で採用事例の多い地域冷暖房の営業地域で省エネルギー化を推進するにあたり、今回提案した新たなサービサイジングモデルを適用することで、現状の熱供給モデルと比較し経済・環境の両面での優位性が示された。