ローテンブルクの旧市街地における建築規制に対する厳密な調査を経た建築許可があるもののその費用に対する助成はほとんどなく、住民負担により歴史的町並みが維持されている。しかし、住民は自動車交通など一定の利便性は担保しつつ義務と負担を負う建築規制に対して受け入れていることが確認できた。この背景として、建築規制や交通規制などの選択に住民の意向が強く反映されていること、また、不動産の建設費用に対する銀行の融資においても歴史的町並みや建物の価値など踏まえた上での融資が施されることがあげられ、条例による規制、銀行による融資によって地価が担保されていることが把握できた。
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