研究の進捗状況としては瀬戸内海島しょ地域の3島への現地調査及び九州地方の島しょ地域を管轄する地域包括支援センターへのアンケート調査のみ実施でき、予定通りに進めることができなかった。現地調査では、島内で不足するサービスは橋で行き来が可能な隣の島の施設と連携を図る傾向にあることが明らかになった。アンケート調査では、島しょ地域を多く抱える自治体では日常生活圏域の設定は自治体単位と比較的広く設定され、自治全体担当センターのみの設置が75.0%と最も高い。九州地方の島しょ地域の医療福祉サービスの提供状況を整理した上で現地調査により詳細に把握する必要があると考えるが、この点については今後の課題としたい。
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