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2023 年度 実施状況報告書

施設容量を考慮した平面最適配置計画に関する数理的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K15175
研究機関山形大学

研究代表者

宗政 由桐  山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (90772690)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワード複合施設 / 美術館 / 空間分節 / 空間認知 / 柱配置
研究実績の概要

大空間における空間分節を行うための柱配置の最適化を行うことを目的に,HMDを用いた仮想空間を作成し,事例として美術館を想定した実験を行った.
具体的には,任意の単位空間の実験を基にして,連続空間へ展開し,柱配置による空間分節と空間認知を記述している.単なる回遊行動ではなく,あらかじめ設定したポイントをすべて辿る必要がある巡回セールス型の行動を記述することで,最適配置と実際の行動との差を明らかにすることが可能となった.
美術館を想定したのは,接室順路型,中央ホール型,廊下接続型等があり,ある程度の来館者の行動が予想できたためであるが,実際の行動は最適型とはならず,あらかじめ空間を先に分節した上で行動を起こすことが明らかになり,今後施設形態を展開させて室空間内の柱配置の最適化を行う予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究は,単なる空間規模の最適化のみならず,空間を分節した上での最適化という点でこれまでにない視点を提供し,規模計画における新しい知見を得ることができた.
上記の成果は,日本建築学会(大会),人間・環境学会,International Association People-Environment StudiesおよびISAIA2024 Kyotoで発表する予定(論文投稿済)である.
以上の研究推進は,年度当初に想定した研究計画に沿って順調に進展していると考えられる.

今後の研究の推進方策

最終年度となる2024年度は,施設形態を展開し,単一機能による空間規模の最適化から,複合施設への展開を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

国際学会のオンライン開催に伴い,当初予定していた国際旅費関係の支出項目が大幅に減額した.また,国内調査や国内学会の多くの発表もオンライン開催と併用等になり,旅費・宿泊費の使用が多くないため,当初の計画よりも次年度使用額が生じている.
今年度はすでに対面開催による国際学会があり,次年度使用額をすべて使い切る予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 室空間内の柱配置が空間の分節に与える影響2024

    • 著者名/発表者名
      板橋冬馬, 宗政由桐
    • 雑誌名

      日本建築学会(大会)学術講演梗概集

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 画像共有SNSを用いた美術館来館者の関心の対象となる空間の特徴に関する研究2024

    • 著者名/発表者名
      市川尚弥, 濱定史, 宗政由桐
    • 雑誌名

      日本建築学会(大会)学術講演梗概集

      巻: - ページ: -

  • [雑誌論文] 世代間交流における子どもの交流の多様度に関する試論-高齢者子どもの居合わせからみた幼老共在環境の探求 その92024

    • 著者名/発表者名
      谷本裕香子, 冨安亮輔, 宗政由桐, 岩佐明彦, 佐藤将之
    • 雑誌名

      日本建築学会(大会)学術講演梗概集

      巻: - ページ: -

  • [学会発表] Influence of Column Layout in a Museum on the Segmentation of Spatial Cognition2024

    • 著者名/発表者名
      Yuki Munemasa and Toma Itabashi
    • 学会等名
      International Association People-Environment Studies
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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