本研究では、全国のミズベリング・プロジェクト登録の73団体における水辺利活用の取り組みの推移と活動形態について整理した上で、取り組み実施の度合いとして「準備期」「試験期」「発展期」の段階的な活動実態を整理できた。特に、地域組織が中心となり活動を展開している発展期の3団体における地域組織の活動特性や役割を捉えた。また、ミズベリング・プロジェクト以外の取り組みとして、民間企業が水辺開放を展開している東京都の水辺の飲食店の取り組みと、地域組織が中心となり湧水保全および環境整備を実施している東京都東久留米市・落合川の取り組みについて、各地域の中間的組織の活動特性を整理し、親水組織としての役割を捉えた。
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