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2022 年度 研究成果報告書

ポスト植民地としての戦後台湾建築研究─建築生産システムから見る本省人建築家の活動

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15195
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関東北大学 (2020-2022)
明治大学 (2019)

研究代表者

市川 紘司  東北大学, 工学研究科, 助教 (60757855)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード戦後建築史 / 植民地建築 / 冷戦 / ポストコロニアル
研究成果の概要

新型コロナウィルスの流行により海外渡航調査が難しくなり、当初の研究計画から大幅な変更を余儀なくされたが、以下のとおりの研究成果をあげることができた。(1)戦後台湾の「本省人」建築家における日本植民地時代の影響の把握。研究計画で予定していた産業構造の解明まではコロナ禍により至らなかったが、文献調査とインタビュー調査により基礎的解明を行った。(2)日本万国博覧会(大阪万博)の中国関連建築の背景及びプロセスの解明。(3)東西冷戦時代における日本の建築家及び建築企業による、アジアでの実務活動と交流活動の把握。特に西山夘三の中国交流活動や、戦後賠償事業やODA事業としての建設を明らかにした。

自由記述の分野

建築史

研究成果の学術的意義や社会的意義

1945年以前の旧日本植民地の建築は、これまで日本近代建築史研究の枠組みにおいて重要な対象のひとつとされてきたが、本研究はそうした植民地建築の戦後(1945年以後)を扱った点で新規的であり、意義をもつものと考える。徐々に本格化しつつある戦後建築史研究を日本列島の外側まで視野にふくめた研究としても有意義であるはずである。また、戦後日本の言論空間においてアジアは捨象されてきたとしばしば言われるが、政治や経済においては緊密に関係を取り結んでいた。本研究はそうした戦後日本とアジアの関係を「植民建築の植民地以後」という視点からアプローチしている点に、建築学領域にとどまらない意義があるはずと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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