本研究は誘電エラストマアクチュエータというデバイスを用い,膜状の薄翼の形状を変化させて空力特性を制御することを目指している.誘電エラストマアクチュエータは,エラストマ膜の表面に柔軟電極を設けた構造をしており,数kVの高電圧を印加することで電極同士が引き合い,面積や張力を変化させることができる. 本研究では初めに基礎特性として,膜厚や予ひずみや印加電圧によってアクチュエータがどう変形するかを明らかにした.その後,アクチュエータを翼模型に適用して風洞試験を実施し,電圧印加によってキャンバを変化させ揚力係数を変化させられることを示した.また,その際の3次元変形をステレオカメラにより明らかにした.
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