研究課題/領域番号 |
19K15209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24010:航空宇宙工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川崎 央 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 助教 (20802242)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | デトネーション / デトネーションエンジン / 化学推進 / 液体ロケット / ロケットエンジン / 燃焼 |
研究成果の概要 |
回転デトネーションエンジン(RDE)においては、燃焼器内を周方向に極めて高速に伝播する回転デトネーション波の存在により、流れの温度、圧力、速度などが周方向に非一様となっていることが知られており、このことから壁面熱負荷は既存のロケットエンジン燃焼器におけるものと異なることが想定される。本研究では、このような極めて高速な熱現象を正しく理解するための端緒としての高速な温度計測手法の確立を目指し、近赤外高速2色式輻射温度計を新たに構築した。これをRDEの燃焼試験に適用して評価を行い、このような計測手法における基本的考慮事項を明らかとした。
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自由記述の分野 |
航空宇宙工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デトネーションエンジンは、その理論効率が既存形式のエンジンの理論効率を上回ることから、将来型の高効率エンジンとして実用化が期待されている。実用化のための重要課題の1つは、デトネーションという極限的な現象に対応した熱設計の確立である。デトネーションエンジンでは、極めて高速に燃料の持つ化学エネルギーが解放されることから、従来形式のエンジンとは異なる熱設計が求められることが想定される。本研究では、デトネーション現象の時間スケールでの熱計測を可能とすることに端緒を開いた。また、本研究で取り扱った計測手法は、デトネーションエンジン以外の高速な熱現象を内包する対象についても有効であることが期待される。
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