複数の顧客が何らかの情報を提出し,それに基づき企業がリソースに制限がある中で各顧客に何らかのサービスを提供するという問題を考える.この場合,顧客は正直に自身の私的情報を提出するとは限らず,自身に提供されるサービスが自身にとって都合の良いものとなるように提出する情報を操作する誘因が生じるため,この問題はゲーム的状況にあると言える.本研究では,このゲームの帰結として提供されるサービスの価値最大化を目指し,このゲームにオークションメカニズムを適用した「スケジューリングオークション」の枠組みを提案する.
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