準自動運転状況では,単調な監視作業が続く中で,注意力が低下してしまうことが懸念される.Level 2やLevel 3の自動運転レベルでは,システムが加減速・ステアリングを制御するとはいえ,その範囲は限定的であり,ドライバの注意力が低下した状態が続くことは好ましくない. 本研究では,長時間の準自動運状況の安全性向上を図るために,長時間の自動運転がドライバのビジランスや覚醒水準に与える影響を調査し,ビジランスを維持し,監視作業のパフォーマンスを高めるための方策を検討した.また,ドライバの生理指標の時系列的な変化に基づいて,ドライバの覚醒水準の度合を推定するための基礎的検討を行った.
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