研究課題
若手研究
金属ナノワイヤーは,高アスペクト比な形状を有するため,磁性材料としての応用が期待されている.本研究では,これまでに報告されている200 nmよりも細い径を有するFe-Pd合金ナノワイヤーを電解析出法によって作製する条件を確立した.また,Fe-Pd合金が高い結晶磁気異方性を発現する等原子比組成を再現性良く実現できる電解析出条件も見出した.さらに,Fe-Pd合金の磁性増大にホウ素を添加することが有効であることを見出した.
材料工学,複合材料,金属物性
本研究では,規則不規則変態を示し,規則相で硬磁性が発現するFe-Pd合金の磁気的性質をナノワイヤー化による形状磁気異方性の付与およびホウ素添加により向上させることができた.本研究成果により,金属ナノワイヤーの磁性材料としての新たな応用展開を切り拓くことができた.また,磁性材料の製造方法として,水溶液からの電解析出法の有効性を示すことができた.