錯体水素化物のリチウムアラネート(LiAlH4)について、ボールミリングによる粉砕処理や構造の異なる窒化ホウ素(六方晶(h-BN)、乱層構造(t-BN)、立方晶(c-BN))とのミリング複合化を行い、そのリチウムイオン伝導度を交流インピーダンス法により評価した。その結果、ミリング粉砕ではアラネート中のリチウムサイトの空孔濃度の増加による伝導度向上が示された。また、t-BNと複合化したLiAlH4は80℃で超イオン伝導特性を示し、リチウムボロハイドライド(LiBH4)種の生成が伝導度向上に寄与することが示唆された。 また、t-BNとの複合化により、LiAlH4の水素放出速度を向上することができた。
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