加工技術に関する研究開発においては,数値解析による変形シミュレーションの活用が有用であるものの,木材は複雑な構造を有するため,その変形挙動を高精度に再現可能な数値解析手法は確立されていない.本研究では,木材の変形挙動を再現するため,木材の構造を模擬したモデルを用いて,有限要素法(FEM),均質化法,離散要素法(DEM)による数値解析を行う手法を提案した.実験結果と比較することによって,解析モデルの形状を適正化するとともに,適正化したモデルを用いた解析によって,木材の材料特性の予測や,変形挙動を再現できる可能性を示した.
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