本研究では,これまでに実用材料として活用されていなかった高圧相を構造材料として活用するために,高圧相を大気圧化で安定的に存在させるための加工条件を詳細に明らかにするとともに、合金元素の添加により高圧相の安定度を制御できることを示した。これは適切な製造プロセスや合金設計を検討することによって,高圧相を活用した、新たな機能・特性を有する金属材料が新規に開発できる可能性を示している。実用化に結びつけるためには、より詳細な研究が必要であるが,将来の材料技術の発展に有益な成果が得られ、社会的な意義は大きい。
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