研究成果の概要 |
本研究では、化学合成で得られた(Sm,Zr)(Fe,Co,Ti)12単相微粒子を合成することに成功し、これに表面処理を施すことで1Tを超える高保磁力が発現することを見出しました。合成直後の(Sm,Zr)(Fe,Co,Ti)12微粒子では、微粒子表面の元素組成が内部と異なっていますが、表面処理を行うことにより微粒子がほぼ完全なThMn12型構造になることが分かりました。最適な表面処理を行うことにより、(Sm,Zr)(Fe,Co,Ti)12微粒子の保磁力が1.6Tまで向上することも分かりました。これらの知見は、高Fe濃度1-12系希土類磁石の高性能永久磁石としての実用化につながると考えられます。
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