• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

超短パルスX線レーザーを用いた次世代超微細加工技術の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K15402
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分28030:ナノ材料科学関連
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

ヂン タンフン  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 関西光科学研究所 光量子科学研究部, 主任研究員(定常) (20744808)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード超微細加工 / 超短パルスX線レーザー
研究成果の概要

極短パルスの高エネルギー光子を放出するX線レーザーを物質に集光すると,ナノメートル(10億分の1メートル)・フェムト秒(1000兆分の1秒)領域という極微小な空間・時間に高温な電子が高密度に存在する非平衡状態が生じる.この特異な状態は,従来の露光技術と異なり,現像・エッチング等の複雑な工程を大幅に簡略化できる直接ナノ造形法を可能とする.本研究では,日本の自由電子レーザー施設(SACLA)のフェムト秒パルス軟X線を用いて固体材料の加工試験を行った.さらに,分子動力学計算を用いて造形に関わる物理機構を明らかにし,熱の影響が非常に少ない非熱加工と呼ばれる綺麗な除去加工を実現できる可能性を示した.

自由記述の分野

光量子科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,次世代ナノ加工・造形技術につながる超短パルス軟X線と物質の相互作用を中心とした学術的体系の構築を進めてきた.産業へと展開するために,ナノメートル領域に電子の強励起状態の発生とそれに伴う相転移現象の理解が最も重要なカギを握る.本研究は,実験・理論の両サイドからアプローチし,ナノ構造体の形成に寄与する物理機構を調査し,熱の影響が非常に少ない非熱加工と呼ばれる綺麗な除去加工を実現できる可能性を示した.得られる成果は原子物理学の深化から産業基盤技術のイノベーションに寄与するものである.

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi