研究課題
若手研究
本研究では、熱ダイオード、マイクロヒートパイプ、マイクロベーパーチャンバーなどの、マイクロ熱デバイスの開発において重要となる、微小領域での熱計測手法を開発した。2種類の感温塗料と、パルス励起を組み合わせることで、面内の温度分布と、面外方向の温度差を微小領域において測定する方法を考案し、感温塗料の発光特性、および、温度測定精度を向上させるための方法を開発した。
MEMS
本研究で得られた結果から、感温塗料の温度感度はマイクロメートル程度の微小領域では一定ではなく、分布を持っていることがわかった。また、この温度感度が発光強度と相関を持っていることもわかった。また、この知見をもとに、温度感度のばらつきを補正する方法を考案した。これらの成果は、この手法をマイクロデバイスの熱計測に応用する際に、測定精度を向上させるために重要な技術である。