研究課題
若手研究
厚み百ミクロン以下、真皮と表面から構成される皮膚モデル(皮膚切片チップ)を開発しました。これまでの皮膚モデルより薄いため、顕微鏡下の経時観察が可能となり、薬剤や化粧品の分析がしやすくなる可能性を示した。また、マイクロ加工方法を用いて、細胞やゲルなど皮膚モデルを構築する原材料の使用量の低減が出来ました。
マイクロ加工
皮膚モデルは生体皮膚の機能を模倣できる人工組織で、試薬の有効性や安全性などを臨床試験の前段階で使用されている。これまでの皮膚モデルの皮膚組織の厚みは数百ミクロン以上の厚みがあるため、顕微鏡での観察が困難であり、皮膚組織を薄く切断することが必要となる。切断作業には時間や費用の消耗が生じる。本研究は切断作業が必要なく、顕微鏡観察可能な薄型(50ミクロン以下)皮膚モデルを開発しました。