研究課題
若手研究
次世代ディスプレイの創生に向け、液状ピレン誘導体とエラストマー材料とを融合した伸縮性機能材料を開発した。当該材料は母材のエラストマー材料が本来持つ伸縮性を保持したまま、約3倍に伸長することが観測された。さらに当該材料の薄膜を発光層とした有機ELを作製した結果、ピレン誘導体由来の青緑色の電界発光が得られた。本研究課題により得られた成果は、フレキシブルディスプレイだけでなく、新たな有機デバイスの発展につながることが期待される。
ナノ・マイクロシステム工学
本研究で作製した伸縮性機能薄膜を有機ELの発光層として用いることで、大気下で電界発光が得られることが明らかになった。今後、電子物性およびナノ・マイクロデバイス設計の観点から当該材料の性能をさらに引き出すことで、衣類や肌などに装着可能なウェアラブルディスプレイや、自由曲面や関節部位に実装可能な医療ロボット用センサーへの応用も期待される。