研究課題
若手研究
音響キャビテーション気泡の電気的性質を調べるために、発光する単一気泡(Single-bubble sonoluminescence, SBSL)に電界を印加した。電界下のSBSL気泡の位置ずれから、水中のSBSL気泡が正に帯電していることがわかった。また、電界を印加することで気泡振動が変化した。さらに、電界下でのSBSL気泡の位置ずれは発光の継続時間に依存した。この結果は、気泡内部の高温高圧下で生成させる化学反応生成物がSBSL気泡の帯電の要因であることを示唆している。
超音波物理学
本研究はこれまで報告例がなかった音響キャビテーション気泡の電気的性質を実験的に明らかにした。また、電界印加によって気泡振動を制御できることがわかった。本研究によって音響キャビテーション気泡の新たな応用場への活用が期待できる。