光回路を動的に生成・消去するためには微小領域の屈折率を大きく変化させる必要があるため、従来の材料では実現が難しいといった課題がある。そこで、本研究では2次元的に結合したリング共振器系において、隣接するリング共振器を非共鳴とする際に生じるバンドギャップ状態を利用する。本バンドギャップ状態では光が系に入ることができない状態が形成されるが、その中にリング共振器が共鳴した領域を形成することで光導波路を形成可能と期待される。この原理に基づき広帯域かつ動的な書き換えが可能な光回路を実現することは、学術的に意義があると考えられる。
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