本研究では、α線、β線、γ線を同時に弁別可能な検出器を用いたγ線バックグラウンド下で動作可能な遠隔α/β空気モニタリング装置を開発した。本研究で開発する検出器は、2層のシンチレータとSiPMで構成する。α線は5.5MeVの単一エネルギーであるため、エネルギースペクトルにピークが確認できる。β線は連続エネルギーであるため、連続的にエネルギーが分布していることが確認できる。90Srの低エネルギー領域と90Yの高エネルギー領域が確認できる。γ線は662keVの光電ピークとコンプトン連続部が確認できる。ラドン子孫核種を測定し、α線、β線、γ線を同時測定・弁別可能できることを実証した。
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