多原子クラスターの形状ごとの軌道の分裂やシフトに基づく新たなシェルモデルを構築した。この理論モデルにより、様々な安定クラスターの予測が可能になるとともに、それらがある特定の周期律に従うことが明らかとなった。また、四面体型クラスターの研究 [Nat. Commun. 9, 3758 (2018)] と同様の方法論を用いて、新たなタイプの超縮退物質を見つけることに成功した。この中には非四面体型クラスターX8が含まれるほか、2次元などの低次元物質も存在する。こうした一連の超縮退物質に対するリー代数を用いた数理的アプローチにも着手し、その起源が明らかになりつつある。
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