高次高調波発生法で発生させた極端紫外パルス光源を応用した液体の超高速光電子分光によって、電子の溶媒による散乱の影響を最小限に抑制して、溶媒によって安定化された電子である溶媒和電子の正確なエネルギー分布を観測し、従来の紫外光電子分光の結果から溶媒による散乱の結果を取り除くスペクトル回復法を開発した。また、フィラメンテーション四光波混合を用いて発生した真空紫外パルス光によってメタノール、水中で起こる溶媒和電子の発生、溶媒和、および再結合による消失過程を実時間観測し、原著論文としてその成果を発表した。
|