ロドプシンはレチナール発色団を持つ光受容タンパク質である。発色団の光異性化がタンパク質構造変化を駆動し、機能を発現すると考えられていたが、申請者は光異性化に先立ってタンパク質部位が構造変化することを近年示した。本研究は光異性化を起こさない修飾発色団をもつロドプシンを調製し、タンパク質構造変化を観測し、光異性化に先立つタンパク質構造変化の誘起機構を解明する。本研究で申請者は代表的な2種の微生物由来のロドプシンに修飾発色団を高い効率で導入することに成功した。これによりタンパク質構造変化の観測実験の準備が整った。測定はCOVID-19による大学の移動制限が解除され次第、大阪大学にて実施する。
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