熱活性化遅延蛍光(TADF)材料の分子レベルでのメカニズム解明を目指して、①時間分解赤外分光による励起状態の振動スペクトルを実験的に観測、②pump-push-probe法の適用による高次励起状態の観測 の二つのアプローチを並行して研究を展開した。多重共鳴型TADF分子、ドナーアクセプター型分子の励起に伴う分子立体構造の変化に関する知見を得ることができた。また、pump-push-probe法の装置構築もでき、一部のTADF分子について高次三重項励起状態からのダイナミクスを検出することができた。
|