水とエタノールの混合溶液中に懸濁させた直径1μほどの球状粒子のブラウン運動は、バルク溶液の粘性率からは説明できない挙動を示す。微粒子のブラウン運動は、バルク溶液内の分子衝突に起因する運動であり、1μサイズで水とエタノールの不均一性があることを示唆している。本研究では、水とtert-ブタノールの混合溶液のマクロとミクロな粘性率を、ウベローデ粘性計と微粒子のブラウン運動で調査した。さらに、水とエタノールの混合溶液内に楕円体粒子の回転ブラウン運動もバルク溶液の粘性率からは説明できない挙動を示すことを明らかにした。
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