本研究では,無触媒Huisgen反応性を有する含窒素9員環アルキンDACNを基本骨格とする多分子連結型DACNの開発とその応用に関する研究を実施した.その結果,カルボン酸と縮合可能なDACN-NH,アミンと迅速にアミド結合を形成するDACN-maleimide,チオール類とC-S結合を形成するDACN-NHS esterなど多用な多分子連結型DACNの開発に成功して,これらを用いた生体機能分子の複合化にも成功した.さらには,蛍光標識型クリック反応についても検討して,DACNとアジドクマリンとの反応によって得られるトリアゾールが高い蛍光量子収量を示すことを明らかにした.
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