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2020 年度 研究成果報告書

デンドリマーを基盤とした細胞型ナノ物質の創成およびその集合体の協奏機能開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15583
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分34010:無機・錯体化学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

塚本 孝政  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (10792294)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードデンドリマー / 金属錯体 / 有機-無機複合体 / 自己組織化 / 超分子
研究成果の概要

本検討では、多数のルイス塩基性のイミンユニットを持つ第4世代デンドリマーをホスト材料として用い、ゲスト材料であるルイス酸性の金属塩の錯体形成反応を利用した混合集積錯体を「細胞型ナノ物質」のモデルとした。デンドリマーは分子中心のイミンほど強い塩基性を持つように設計し、また金属塩の酸化数・対アニオン等による酸性度の変調を行なうことで、結果として、デンドリマーの内側から複数の金属元素が、正順・逆順・入れ子・反転入れ子等の構造で自己集積した、複雑な多元素多核錯体の合成に成功した。このようにして、ホスト材料中の所望の位置に所望のゲスト分子を自己配列・組織化させる技術を初めて確立した。

自由記述の分野

クラスター化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

天然の光合成系や酵素などの高効率・高選択的な反応は、たんぱく質中の機能性分子の高度な自己配列・配向により実現されているが、このような複雑なナノ空間制御は人工的に構築・模倣することが困難とされている。本研究では、分子の自己組織化挙動のみを利用して、ホスト分子内の所望の位置に所望のゲスト分子を自在集積させる技術の開発に初めて成功した。この技術を応用することで、ゲスト分子の高度な自己配列・配向によって初めて生み出される特異な機能、超交換相互作用・光エネルギー移動・多段階レドックス等の化学現象を容易に発現させることが可能になるため、今後、新奇超分子機能性材料の開拓に向けた足掛かりになると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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