研究課題
本年度は氷の界面におけるプロトン勾配をこれまでに開発したRGB-スペクトル変換法を用いて解析した。凍結過程においてはプロトン勾配が見えなかったものの、凍結後数時間経過した際に凍結水溶液内部に存在する溶液はpHシフトを生じていた。様々なメカニズムが考えられるものの、ここでは凍結電位の解消に伴う氷からのプロトン種の供給が主たる要因であると考えられる。フォノン共鳴スペクトロスコピーによる氷/水界面の揺らぎ計測については実験系の組み立てを行っており、現在も継続中である。
3: やや遅れている
フォノン共鳴スペクトロスコピーの実験系の組み立てが完了していない。次年度の前期には計測系の評価を行い、氷界面の計測を遂行する。
凍結水溶液内部の液相をin situで観察することで氷/液相界面におけるプロトン移動現象をより詳細な時間分解を以て計測する。また、フォノン共鳴スペクトロスコピーの実験系を完成させ、界面における相転移状態の解明を行う。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)
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