研究課題
若手研究
本研究において、嵩高い置換基を有するルイスペアを導入したπ電子系の合成に成功し、イオンペアを添加することで、ルイス塩基-カチオンおよびルイス酸-アニオン会合体の形成を確認した。さらに、添加するイオンペアの電荷密度によって光学特性を変化させることに成功した。また、ルイスペアを導入したπ共役系ポリマーの合成にも成功し、イオン応答性を評価した。
高分子合成
本研究は、ゲスト分子添加というシンプルな手法によって、分子設計・合成を簡略化すると同時に集合形態の制御をおこない、材料創製プロセスの飛躍的な効率向上を可能とする。さらに、多様な組み合わせを簡便にかつ低コストで試行できる野心的で独創的なシステムである。また、ゲスト分子として用いるイオンペアは塩として身近に存在しているものであり、その組み合わせも無限に近く存在するため、本研究課題で目的としている有機エレクトロニクス材料の分野にとどまらず、さまざまな材料への応用が可能な新手法を提案するものである。