研究課題
シクロデキストリンと直鎖状高分子化合物の包接錯体からなるナノーマイクロ構造体の構造形成、および構造崩壊過程を調べた。アルファシクロデキストリンとポリエチレングリコールからなる包接錯体は水中で大きさ1-2マイクロメートル程度のナノシート構造を形成することが知られている。構造形成過程では、ナノシートの厚さが構造形成初期から後期にかけて除々に厚くなることがわかり、加熱や溶液希釈による構造崩壊過程では、一旦ナノシートの厚さが薄くなる状態を経由してから構造が崩壊することが明らかになった。
1: 当初の計画以上に進展している
シクロデキストリンと直鎖状高分子からなる包接錯体が形成するナノシート構造の形成メカニズムと構造崩壊メカニズムが明らかになったため。
退職のため、研究を本年度で中止する。