これまでのポリマーベシクルのゲスト分子の内包率は数%と非常に低かった。そこで、内包率の高いポリマーベシクルの構築が求められている。本研究では内包率の高い新規PVの構築を目指して、オリゴサルコシンを有するアニオン性ペプチドMal-Sar4-Glu12と、種々のカチオン性ペプチド、すなわちLys12、Lys6、オルニチン(Orn12)、Arg12と混合させることで、親水性部位にオリゴサルコシンを用いた新規PICsomeを構築した。Mal-Sar4-Glu12とLys12の混合溶液中ではベシクル状集合体が形成した。またそのタンパク質の内包率を評価したところ、18%程度と高い内包率を有していた。
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