本研究では、動的核偏極(DNP)-NMRと量子化学計算を組み合わせ、熱活性遅延蛍光材料のねじれ角評価を行った。具体的には、DNP-NMRを用いることにより、15N NMRスペクトルの大幅な感度向上を達成しさらに、非晶中のねじれ角を評価に成功した。また、static下でのDNP-NMRの測定条件の最適化にも取り組み、ビラジカル系の増感剤を用いた場合に最もよい、単位時間当たりの感度向上が得るれた。実際にデバイスに使われる膜厚の配向分布解析が可能となった。加えて、光照射DNP-NMR、分布を含めたコンフォメーション解析に関する研究にも展開できた点、おおむね順調に研究を推進することができた。
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