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2021 年度 研究成果報告書

A2-D-A1-D-A2型構造を基盤とする低バンドギャップn型半導体の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K15650
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分35030:有機機能材料関連
研究機関岡山大学

研究代表者

森 裕樹  岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 助教 (20723414)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード有機薄膜太陽電池 / 有機半導体 / n型半導体 / 結晶性薄膜 / チアジアゾール誘導体
研究成果の概要

次世代の再生可能エネルギーである有機薄膜太陽電池において、高効率を達成できる新材料の開発を目的に、新骨格であるビニレン架橋ジフルオロベンゾチアジアゾール(FBTzE)を中心アクセプター骨格(A1)とし、末端の異なるアクセプター(A2)骨格をドナー骨格(D)で連結した高結晶性の新規A2-D-A1-D-A2型n型半導体の開発に成功した。目的のn型半導体は既存の原料から短工程で合成でき、従来のn型半導体と比較して、極めて高い結晶性を有する優位性が明らかとなった。現時点での変換効率は約1%であるが、得られた構造-特性相関から、高い結晶性を生かした新たな分子の設計により、高性能材料の開発が期待できる。

自由記述の分野

有機材料化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

有機薄膜太陽電池はこれまでの無機太陽電池と比較して、軽量かつ伸縮可能であるため、従来では不可能であった場所に設置できることから、低炭素社会の実現に向けて大いに期待されている技術である。しかしながら、わが国における有機薄膜太陽電池材料の開発に関する研究は、諸外国に比べ遅れている現状にある。本研究成果は、簡便かつ低コストで合成可能であり、高い変換効率を達成可能な有機薄膜太陽電池材料の開発に向けた新たな材料設計指針を与えるものであることから、有機薄膜太陽電池の発展に大いに寄与するものである。

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公開日: 2023-01-30  

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