次世代の再生可能エネルギーである有機薄膜太陽電池において、高効率を達成できる新材料の開発を目的に、新骨格であるビニレン架橋ジフルオロベンゾチアジアゾール(FBTzE)を中心アクセプター骨格(A1)とし、末端の異なるアクセプター(A2)骨格をドナー骨格(D)で連結した高結晶性の新規A2-D-A1-D-A2型n型半導体の開発に成功した。目的のn型半導体は既存の原料から短工程で合成でき、従来のn型半導体と比較して、極めて高い結晶性を有する優位性が明らかとなった。現時点での変換効率は約1%であるが、得られた構造-特性相関から、高い結晶性を生かした新たな分子の設計により、高性能材料の開発が期待できる。
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