研究課題
若手研究
ナノシートは特異な二次元ナノ構造に起因する高い比表面積や、面内方向の高伝導性、電極反応の高速性などを有し、最も注目される材料群の一つである。中でも、金属や金属酸化物ナノシートはグラフェンには無い様々な機能を有する魅力的な導電性材料になりうる。本研究では、高い導電性を発言することが期待される金属PtやAu、導電性酸化物の単層ナノシート化を狙った。本研究を通じて、固体結晶相の界面活性剤を利用した金属ナノシートの新しい合成アプローチを確立し、原子数個分厚みのナノシートを合成するための筋道をつけた。
無機合成
最近のスマートフォンなどを筆頭とした電子機器の小型化などを鑑みて、導電性材料自体の機能はそのままに、薄く、小さくする、というのは高性能な製品を生み出していくために必要な技術となります。本研究では、原子数個分という極限の厚みまで薄くした材料である「ナノシート」に着目して、金などの電気を流す物質を極限まで薄くしたナノシート化する方法を確立しました。