研究課題
若手研究
本研究では、高電圧カリウム二次電池用の電解液の開発を目指して研究を実施した。平均電圧4 Vを示すカリウム含有複合酸化物を正極として、種々の電解液について検討を行ったところ、ピロリジニウムカチオンからなるイオン液体が有望な電解液候補となりうることが分かった。有機電解液系についても検討したところ、高濃度系電解液を用いることで良好な充放電を確認することができた。また、添加剤やイオン伝導度の高いイオン液体系電解液の開発も実施した。
電気化学
カリウム二次電池は資源的な優位性などの点から次世代蓄電池として注目され、世界中で研究例が急増している。電池の構成要素である、正極材料、負極材料、電解液の中で、電解液に関する研究はそれほど多くない。本研究で得られた成果は、カリウム二次電池用電解液として有望な候補を示すことができたと考えており、学術的および社会的に意義のあるものであると考えられる。