アトピー性皮膚炎を惹起する黄色ブドウ球菌の選択的な抗菌剤の開発・生産を目指して、希少脂肪酸の生産微生物の探索と生産性改善を試みた。これまでに、生産微生物の探索、高生産株の選抜、高生産培養条件の設定、有用添加物の発見、炭酸ガス通気による生産法の更なる改善、など種々の評価を行ってきた。研究成果として、ビフィズス菌に抗菌性を持つ希少脂肪酸16:1Δ7の生産を見出した。また、ビフィズス菌の生育だけでなく脂肪酸生産においても、L-システイン及び炭酸ガスの有効性を示した。また、化学変異導入による高生産変異株を取得した。
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