有用物質高生産株の取得のためのメタボライトセンサを開発し、目的物質の生産量に対するメタボライトセンサの応答性の評価を行なうことで物質生産への応用を試みた。本研究では、代謝改変した酵母株が発酵生産するドーパミンの生産量を緑色蛍光タンパク質(GFP)の発現により簡便に評価できるメタボライトセンサを構築し、蛍光強度からドーパミンの生産量をモニタリングすることが可能なシステムの開発に成功した。本システムは、使用するGPCRの種類を変更することにより、ドーパミン以外の他の物質へのメタボライトセンサ開発にも適用可能であるため、様々な有用物質高生産株開発への応用が期待される。
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