γ-オリザノール(OZ)の生体における吸収代謝や植物での生合成経路の解明に向け、(1)OZの活性本体の解明を目指した生体における吸収代謝機構の解明、(2)-①大麦に存在するトリテルペンアルコール(TTA)型OZ分子種の構造決定と分布の評価、(2)-②米や大麦におけるOZの生合成経路の解明、これらの課題に取り組んだ。(1)を通じ、OZは分子種毎に体内での吸収代謝や存在形態が異なることを明らかにした。(2)-①により、従来米のみに存在すると考えられていたTTA型OZやが種々の大麦品種に存在すること、(2)-②により、生合成経路の推定に有用なカフェ酸を骨格に有するOZ様化合物の存在を証明した。
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