分解能の異なる2種類のX線CT装置を用いて、カキ果実の細胞組織および果実全体の連続スライス画像を取得し、部位ごと、貯蔵期間ごとの構造特性を明らかにするとともに、画像解析により空隙率を抽出し、CT値との関係を明らかにした。また、3次元立体構造モデルを再構築し、ソルバーを用いて熱移動解析およびガス移動解析を行った。空隙率などの構造的特徴量と各物性値との関係を明らかにするとともに、CT値と空隙率、空隙率と熱伝導率およびガス拡散係数との関係を定量化し、得られた関係式をノーマル分解能X線CT画像に適用、青果物内部の物性値分布の可視化を行った。
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