現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
【一年目】当初の計画で、一年目の研究内容として、1)皮膚線維芽細胞における化学感覚受容体425種の発現プロファイルの解析、2)化学感覚受容体に対する食品・ 天然リガンドの探索、3)食品由来のリガンドによる皮膚老化抑制効果の検討を予定しており、これらを遂行できた。化学感覚受容体に対する新規の食品・天然リガンドを多数見出し、これらの成果を3報の英語論文として発表した [Biosci Biotechnol Biochem, 2019] [Biochem Biophys Res Commun, 2020] [Biosci Biotechnol Biochem, 2020] 。さらに、当初は二年目に計画していた、化学感覚受容体を介した皮膚老化抑制の分子機構の解明にも着手し、嗅覚受容体 OR1A1のsiRNAノックダウンにより、ゲラニオールの皮膚コラーゲン増加効果が減少することを明らかにした。 【二年目】三年目に実施予定であった皮膚モデル試験の実施時期を早め、二年目に試験を実施した。加えて、味覚・嗅覚受容体の応答解析における、現状の課題を解決するための新規の解析法を2つ開発し、これらの成果を2報の英語論文として発表した [Foods, 2021] [Biosci Biotechnol Biochem, in press] 。 上記の研究成果が得られたことから、当初の計画以上に研究が進展していると判断した。
|